沙門空海唐の国にて鬼と宴す 巻ノ二

著者:夢枕獏
 空海は、長安で起こる怪異と、楊貴妃の死との関係を調べ始める。それを妨害しようとする者や、唐の政治情勢が絡み、いよいよ話は盛り上がってくる。巻ノ一と同様に、一晩で読みきってしまった。
 そして巻末では、阿倍仲麻呂が李白に宛てた手紙というのが出てくる。史実では、長安から逃亡する途中で、楊貴妃は処刑されているのだが、実は・・・。
 猫の妖物というかそれを操る者(たぶん黄鶴だと思うが)は、なにやら相当の想いを抱えているようで、存在感がある。なぜ50年以上も経ってから行動を開始したのかは、この時点では謎なのだが。
 それにしても、著者が描く長安は魅力的だ。千年以上前にもかかわらず、人口は百万人、そのうち1%が外国人という、まさに当時の世界の中心だったらしい。

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