戦争請負会社

著者:Peter Warren Singer、翻訳:山崎敦
 原題は「Corporate Warriors」で、民営軍事請負企業(PMF:Praivatized Military Firm)を対象とした本である。イラク関連の報道で、その存在は知っていたが、これ程の力を持っていたとは!
 警備、軍事作戦、訓練(兵士だけではなく将校まで)、基地の設営、補給、兵器の整備(最新兵器も)、情報の収集・分析と作戦の立案、あらゆる領域で活動している。顧客も、国家、反政府組織、NGO、国連、企業、麻薬カルテルまで幅広く、そして最大の顧客はアメリカである。
 大きなPMFならば、ジェット戦闘機、攻撃ヘリ、戦車、装甲車を備えた、大隊規模の戦闘部隊(指揮官から兵士まで、ほとんどは元軍人)を投入できる。これに訓練メニューを加えれば、短期間で強力な軍隊を整備でき、紛争の趨勢を大きく変えることが出来る。旧ユーゴやアフリカの紛争における大きな戦果が、例として挙げられている。まあ、紛争に与えた影響は、人によって評価が異なるだろうが。
 著者は、PMFの持つ可能性も認めたうえで、現状では監視が規制が不十分で、大きな問題を引き起こしかねないと警告している。イラクやアフガニスタンでも大規模に活動しているそうで、今後発生する紛争でも大きな影響力を持つと予想される。知らないでは済まされない情報だと思った。

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